"雑感あれこれ"の記事一覧

読書1536 『通り過ぎた人々』

読書1536 『通り過ぎた人々』 小沢信男著 みすず書房 07-4-9  雑誌「みすず」に05年3月から連載していたもの。作者が所属した新日本文学会の会員で、鬼籍に入られた方々への追悼文。同時に解散した新日文へのそれでもある。この中に我が師・内田栄一氏も、“トウモロコシのお化け”みたいな頭髪をしていたと掲載されている。「みすず…

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読書1535『壬生義士伝』上下巻

1535『壬生義士伝』上下巻  浅田次郎著 文春文庫 2002-9-10   南部藩の脱藩下級武士・吉村貫一郎の生涯。新撰組に入り、守銭奴といわれた壬生狼がなぜそこまで金にこだわったか。そこのあった“義”=“誠”、“忠”とはなにかを、さまざまな彼を知る人物の生き残り、彼の子どもたちなどから聞きだす。本人が自害する寸前に…

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読書1534『「おかげまいり」と「ええじゃないか」』

1534『「おかげまいり」と「ええじゃないか」』藤谷信雄著 岩波新書680 1968-5-20    この時代、“ええじゃないか”的大衆行動を起こせないかと、夢物語がふっと浮かんできていて、そのために、少しは勉強したいと思い、目を通す。“おかげまいり”が宗教色が強い、抑圧された人々が、その鎖を一時的にたちきって、巡礼行動を…

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